リモート会議向けカードゲーム「ナイスギブ！」発売｜Zoom飲み会アナログゲーム開発支援・株式会社ウサギ
20 / 04 / 20
ついに、「オンライン推奨アナログゲーム」という、話がバグった商品を出すことになりました。
「オンライン飲み会」の話を、周りからたくさん聞くようになりました。僕はオンライン飲み会をしませんが、2月頃から必然的に、Zoomでアナログゲームをやる頻度が激増しました。遊びというより仕事で、です。
そもそもボードゲームが日本で大流行し始めたこの5年ほど。よく言われたのは、「オンラインゲームとかと違って、リアルに会って会話しながら遊ぶのっていいよね」という台詞ですが、そのアナログゲームをオンラインで遊ぶようになるとは。
そもそもはボードゲーム開発においても対面の打ち合わせができなくなったので、「ビデオ会議でやるしかないよね」となって、いろいろなゲームをどうにかこうにか、Zoomで遊びながらゲームを制作してきました。リモートでやれるゲームと、やれないゲームがありましたが、ひとつ確かに感じたのは、「意外とリモートでやるボードゲームやカードゲームって、新しい面白さがあるよね」ということでした。
例えばカードを裏向きに画面越しに提示して、「このカードは何でしょう」とやるだけで、妙に気になります。もちろん対面でも同じことができるのですが、相手が遠くにいると、横から見えることが絶対になく、かつデジタルとは違って、確実にその表面が決定したカードがそこにあって、相手はその内容を知っているという「現実感」が存在します。これがポイントだなと思いました。
オンライン用アナログゲームで、オンラインゲームにも、対面アナログゲームにもない面白さが作れる。
これを確信し、まず一作開発して発売することにしました。
それが、「ナイスギブ！」というカードゲームです。
コンセプトは「取り合うのではなく、与え合うゲーム」です。ずっと前から、それを実験したいと思ってきました。ゲームというものは基本的に、点を取り合おうとする構造になっていますが、どうしたら、相手に与えた方が面白い、となるのか。それを考えていてたどり着いたのが、「本当に何かをしてあげる」というゲーム内容でした。
コンポーネントは36枚の絵柄カードです。これをまず親が3枚引き、その中から1枚選んで、その絵柄に例えて、自分の願いや望みを言います。例えば「体がなまっているので運動したい」「地球が平和になってほしい」など･･･。
それに対して、他のプレイヤーもカードを3枚引いて1枚選び、その絵柄に例えて、その願いに対して自分が本当にギブできる「してあげられる」ことを言います。みんなで「ナイスギブ！」「ナイスギブ！」と声をかけながら全員が発表し、一周したら親は誰か1人に「ナイスギブ賞」をギブします。（いい発表にあげるというわけでもなく、あげたい人に自由な基準であげる。）
このゲームで起こる一番面白いことが、誰かが親に対してギブした内容が、第三者プレイヤーにとってもすごく欲しかったギブで、結果的に新しい人同士のマッチングが起きるということ。
開発中に行ったテストプレイでは、例えば「料理が上手くなりたい」と言った親に、あるプレイヤーが「私オンライン料理教室してあげます！」と言い、それを聞いたみんなが「私も参加したい！」となって、本当にそれがオンラインイベントとして実現することになった、ということが起こりました。まさに理想的な展開でした。初対面の人たちに「与え合いの連鎖」が起こるゲームとして成立していました。
家で、奥さんと6歳と3歳の娘たちと、4人で遊んだ時も、3歳の娘も「ママにだっこしてあげる！」「お人形貸してあげる！」とか言っていて、すごく可愛かったし、人になにかをしてあげることが嬉しい、という感覚が醸成されて行く気がしました。
「ナイスギブ！」は、初回50個限定販売で、本日2020年5月1日より予約を開始、お届けは6月上旬の予定です。数量が少ないのにはワケがありまして、今回は購入者全員に、僕とのリモートプレイ会参加権をつけさせていただきます。そのキャパ的に50人になってしまい、少し申し訳ない気もしましたが、参加者の皆様に「ギブ」を返したいという想いからこの実験的な売り方を試させていただきました。このリモートプレイ会でも新しい出会いと、ギブの連鎖が起こったらいいなと思っています。（詳細は購入予約フォームにて。その後の発売時期など詳細は未定。）
もしご興味あれば、買ってみて頂けると嬉しいです。以下が、商品概要です。
【ナイスギブ！ 商品概要】
■価格：3,300円（税・送料込み）※お一人様1点まで。開発者・高橋晋平とのリモートプレイ会参加権（1回）つき
■セット内容：カード36枚（63×88mm）、取扱説明書、化粧箱
■プレイ人数：2～∞人
■対象年齢：6歳以上
■メインターゲット：Web会議ツールをよく使い、ワークショップや飲み会などでのリモート雑談も多いビジネスパーソン
こちらが購入予約フォームです。→ https://ux.nu/vVK3P ※現在は終了しています。
オンラインでボードゲーム。初めてお会いする方と一緒に体験できたら嬉しいです。よろしくお願いいたします！
※一緒にオンライン向けアナログゲームを開発したい方は以下のページよりお問い合わせください。↓