生成AIでビジネスアイデアを実行可能な企画にする方法|6つのステップと企業研修のご案内

24 / 03 / 26

生成AIを使うと、ビジネスアイデアのたたき台は驚くほど速く出せます。
ChatGPTやGeminiなどに相談すれば、新規事業、商品企画、サービス改善の案は、短時間で大量に並びます。

ただし、ここには大きな落とし穴があります。
それは、生成AIが出したアイデアは、そのままでは「実行可能な企画」になりにくいということです。

企画は、面白そうな案が出れば終わりではありません。
誰が実行するのか。どんな強みを使うのか。誰のどんな欲求に応えるのか。社内で通るのか。利益が出るのか。続けられるのか。そこまで含めて、はじめて企画になります。

本記事では、生成AIを活用してビジネスアイデアを発散しながら、実行可能な企画へ収束させていくための考え方を、6つのステップで解説します。
あわせて、企業向けに実施している「生成AIを用いたビジネス企画開発研修」の内容もご紹介します。

【この記事の筆者】

株式会社ウサギ 代表取締役 高橋晋平
※研修や企業内生成AI業務活用支援のお問い合わせは記事の最後に記載しています。


企業向け 生成AIビジネス企画開発研修とは

何の研修か

生成AIを使ってビジネスアイデアを発散するだけでなく、実行可能な企画へ落とし込む方法を学ぶ企業向け研修です。
ChatGPTやGeminiなどの生成AIを活用しながら、新規事業、商品開発、サービス改善、営業企画などに応用できる企画開発の進め方を、ワークショップ形式で体験的に習得します。

誰向けか

以下のような方・組織に向いています。

  • 新規事業担当者

  • 商品企画・サービス企画担当者

  • マーケティング担当者

  • 営業企画・事業企画担当者

  • 研究開発・技術企画担当者

  • 経営企画・DX推進担当者

  • 社内研修を企画する人事・研修担当者

何が得られるか

この研修では、単なるプロンプトの打ち方ではなく、以下の力を身につけます。

  • 生成AIを使ってアイデアを広げる力

  • アイデアを絞り込み、企画にまとめる力

  • 企画の良し悪しを見極める評価力

  • 実行の一歩目に落とし込む設計力

  • AIと人の役割分担を理解する力

お問い合わせ

[株式会社ウサギ こちらの記事内のフォームから]

 


よくある課題

企業で生成AI活用が進む一方で、企画領域では次のような悩みがよく起こります。

生成AIは使っているが、企画に活かせない

議事録作成や要約、文章整理には使っているものの、肝心の新規事業や商品企画にはうまく結びついていない。
AIを使っても、企画の質が上がっている実感が湧かず、実現できるイメージには程遠い。

出てくる案が無難になる

生成AIに相談すると案はたくさん出る。
しかし、どれも既視感があり、差別化や独自性が弱い。
結局「よくあるアイデア」の域を出ない。

企画書までは行くが、実行につながらない

企画案や企画書は作れる。
でも、実行者の強みと合っていなかったり、社内合意が取りづらかったりして、動き出せない。
「それっぽい企画」で止まってしまいます。


この研修で得られる成果

1. 問いかけ、お題設定、切り口のひねり

まず肝心なのが、人間によって、問いを普通ではないものにすることです。
よくあるパターンとして、生成AIにビジネスアイデアを相談するときに「便益」を求める問いを投げてしまいます。
そうすると生成AIは、いかにもありそうな、無難な回答を返してしまいます。
生成AIの、無限にアイデアの選択肢を出す力を最大化するには、捻ったお題で生成AIに一所懸命考えさせることです。
例えば、「不便益」「個人的欲求」「他業界×自社」「違和感や矛盾」などを起点にします。

2. 発散

生成AIを活用し、短時間で多様なアイデアを出せるようになります。
視点の切り替え方、条件の変え方、飛躍のさせ方を実践的に学べます。

3. 収束

アイデアを広げるだけで終わらせず、どこで絞るか、どう選ぶかの基準を理解できます。
発散と収束を分けて考えることで、企画の質が上がります。

4. 評価

面白いだけでなく、実行可能性や収益性、伝わりやすさまで含めて企画を判断する視点が身につきます。
ここは、人間がやります。

5. 実行計画化

最後に、企画を「実際に何から始めるか」まで落とし込む考え方を学びます。
生成AIにサポートしてもらいながら、実行者起点で考えることで、企画が動き出しやすくなります。


この研修の独自性

AIに任せ切らない

生成AIは非常に便利ですが、企画の主体にはなれません。
この研修では、AIに丸投げするのではなく、AIを発散や壁打ちに活かしつつ、意思決定と実行設計は人が担う考え方を重視します。

紙に書く、人との対話などを入れる

AIとの対話を続けていると、出てきた案が必要以上によく見えてしまうことがあります。
そのため、途中であえて画面から離れ、紙に書く、人と話す工程を入れます。
これにより、自分たちが本当にやれる企画かどうかが見えやすくなります。

実行者起点で設計する

企画は、案そのものよりも「誰がやるか」で成否が大きく変わります。
この研修では、実行者の強み・弱み・資産・熱量を起点に考えることで、実際に動く企画へつなげます。


生成AIでビジネスアイデアを実行可能な企画にする6つのステップ

1. 実行者の強み・弱みを洗い出す

最初に考えるべきなのは、「面白いアイデア」そのものではなく、誰が実行するのかです。

同じアイデアでも、実行する会社や人によって勝ち筋は変わります。
そのため、まずは実行者の情報を整理します。

  • どんな実績があるか

  • 何が得意か

  • どんな資産があるか

  • 逆に何が弱いか

  • どんな領域なら本気で続けられるか

生成AIには、この実行者情報をもとに強み・弱みの整理を手伝ってもらいます。
ここが曖昧なまま発想を始めると、あとで「よさそうだけど自分たちにはできない企画」が増えます。

2. ニーズ調査とインサイトを掘る

次に、その企画でどんな欲求を満たすのかを考えます。

商品やサービスは、誰かの悩みや願望を解決するから価値になります。
そこで、ターゲットが何に困っているのか、何を望んでいるのかを掘ります。

  • 誰に向けた企画なのか

  • その人は何にお金を払いたいのか

  • 表面的なニーズの奥に、どんな本音があるのか

  • 解決したときの価値は大きいか

  • 実行者の強みで解決しやすいか

生成AIは、この仮説出しにかなり役立ちます。
ただし、最後にどの欲求を狙うかは、人が決める必要があります。
特にインサイトは、人にしか見えない「矛盾」により顕在化に向かいます。

3. アイデアをグラデーションで広げる

欲求が定まったら、その欲求を満たすビジネスアイデアを複数出します。

ここで大事なのは、最初から奇抜な案だけを狙わないことです。
むしろ、無難な案から始めて、少しずつ飛躍させていく方が、良い企画にたどり着きやすくなります。

たとえば、次のようにグラデーションをつけて広げます。

  • 既存事業に近い案

  • 少し新しい案

  • 事業規模を大きくした案

  • 顧客体験を強めた案

  • 飛び地に出る案

  • 一見理解しにくいが気になる案

生成AIは、この段階では非常に強い味方です。
発想の幅を広げるパートナーとして使うと効果的です。

4. アイデアを選び、企画案へ具体化する

アイデアを広げたら、次は収束です。
ここで重要なのは、「好き嫌い」だけで選ばず、基準を持つことです。

おすすめは、次の7つの基準で見る方法です。

  • 優位性:実行者の強みを活かせるか

  • 具体性:完成形をイメージできるか

  • 実現性:本当にやれるか

  • 必需性:顧客に選ばれる理由があるか

  • 伝播性:魅力が伝わりやすいか

  • 収益性:価値と対価が見合うか

  • 持続性:一歩目から継続可能か

この基準で選ぶと、「面白いだけの案」から一歩進んで、「動かせる案」に近づいていきます。

5. 生成AIから離れて、人同士が考える

ここが非常に重要です。

企画をある程度絞ったら、一度生成AIの画面を閉じます。
そして、紙やホワイトボードに書いたり、人と話したりします。

なぜかというと、生成AIの出力を見続けていると、他人の考えに引っ張られやすくなるからです。
画面の前にいると、AIの案に納得した気になってしまいます。
しかし、紙に書こうとすると、自分が本当に理解していることしか残りません。

  • 誰に届けるのか

  • 何を提供するのか

  • なぜ自分たちがやるのか

  • 最初の一歩は何か

これを紙に落としたときに詰まるなら、まだ企画は弱いということです。

6. 再び生成AIと対話し、弱点を補強する

紙に書いて整理したあと、再び生成AIに戻ります。

ここでは、新しい案を無限に増やすためではなく、弱点を見つけて補強するために使います。

  • どこがネックになりそうか

  • 誰の協力が必要か

  • 最初の検証はどう設計するか

  • 競合との差はどう説明するか

  • ステップをどう分けるか

この段階の生成AIは、企画の壁打ち相手として非常に有効です。
ただし、またAIに引っ張られすぎないように、自分の頭で考えた判断や直感に常に立ち戻ることが大切です。


対象者・実施形式・時間・人数

対象者

  • 新規事業部門

  • 商品企画部門

  • マーケティング部門

  • 営業企画部門

  • 経営企画部門

  • 管理職・次世代リーダー層

  • 人事・研修担当者

実施形式

  • 対面

  • オンライン

  • ハイブリッド

  • 講義+ワークショップ

  • お客様の自社テーマ持ち込み

時間

  • 半日版:1.5~2時間

  • 1日版:4~6時間など

  • 2日版:3時間×2回など

  • 連続講座版:2時間×12回など

    ※すべてカスタマイズ可能です。お問い合わせください。

人数

  • 推奨人数:3人~100人

  • 最少催行人数:2人

  • 最大人数の目安:オンラインの場合200人


講師紹介

高橋晋平

株式会社ウサギ 代表。
おもちゃクリエーター/ビジネス創出ファシリテーター。

これまで150点以上のおもちゃ、ゲーム、エンタメ系サービスなどのリリースに携わる。

2004年に株式会社バンダイに入社。第1回日本おもちゃ大賞を受賞し、発売初年度にシリーズで国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」など、玩具・ゲームの企画開発を約10年担当した後、2014年に株式会社ウサギを設立。企業と共同で製品・サービスを立ち上げ、全国での研修や講演実績も多数。アイデア発想法についてのTEDトーク動画が世界30か国語以上で翻訳され、累計200万回再生。『1日1アイデア』『ボードゲームづくり入門』など著書多数。

Voicy:https://voicy.jp/channel/1883

note:https://note.com/simpeiidea

X:https://x.com/simpeiidea

趣味は生成AIのアイデア発想力を最大化させる方法の研究。

  • 代表実績:∞(むげん)プチプチ、∞エダマメなどの「むげんシリーズ」、瞬間決着ゲームsimpei(シンペイ)、アンガーマネジメントゲーム、スマホ鳩時計OQTA、ビジネスアイデア発想ゲーム「かけアイ」シリーズ、妄想商品マーケットMouMa、民芸スタジアムなど。

  • 企業研修・講演実績:合計800回。各業界の有名企業を網羅。小中高大の学校や自治体も。

  • 得意領域:おもちゃ/アナログゲーム/アイデア雑貨などのエンタメビジネス、サービスへの遊びハマリ要素付加、企画アイデア創出研修/ワークショップ

  • メディア掲載・著書等:TV120番組、その他各種メディア。著書6冊。

  • プロフィールページへのリンクはこちら

講師としての特徴

  • アイデア発想だけで終わらず、実行し価値を生む企画まで落とし込み、一歩目を踏み出させる

  • 遊びの(ペイン型に、ゲイン型の価値、面白さの要素を付加する)知見で、ビジネスを強化する

  • 参加者が「自分たちの現場でどう使うか」まで考えられる進行を重視する


研修の実績

  • 導入企業例:お問い合わせいただけたらお伝えします。各業界のNo.1企業はほとんど網羅しています。

  • 業界例:携帯電話キャリア、自動車、総合電機、IT、食品・菓子、おもちゃ・ゲーム、インフラ、各種製品、サービス業など

  • 実施テーマ例:企画アイデア創出、生成AIの業務活用、プレゼンテーション、チームビルディング、情報収集/メモ術など

  • 受講者数の累計:推計12000人

  • 参加者の声:よく言われるのは「オチがすごかった」

  • 実施後の成果事例:いくつもの製品、サービスが立ち上がりました。


よくある質問

Q. 生成AI初心者でも受講できますか?

はい。基礎的な使い方から扱う構成にもできますし、すでに使っている方向けに企画活用へ特化した設計にもできます。

Q. ChatGPT以外の生成AIにも対応できますか?

はい。ChatGPTに限らず、Gemini、Copilotなど他の生成AIも含めた考え方として設計可能です。
ツールの操作方法の基礎もレクチャーしますが、重要なのは企画発想と収束の進め方です。

Q. 自社のテーマを持ち込んで実施できますか?

可能です。
新規事業、商品企画、サービス改善、営業企画など、自社テーマに合わせたワーク設計に対応できます。

Q. 情報漏洩やリスクの扱いも含まれますか?

はい。弊社も特に気を遣っている点なので、得意です。丁寧にお伝えします。

Q. オンラインでもできますか?

はい。Zoom、Teamsなどお客様の社内環境に合わせます。

Q. どのくらいの人数が適していますか?

人との対話を含めたいので最低3人いると伝わりやすいです。実践ワークショップがある場合最大100人、オンラインなら200人。講演形式であれば会場キャパシティ次第で制限はありません。


まとめ

生成AIは、ビジネスアイデアを考えるうえで非常に強力な道具です。
特に、発想を広げる段階では大いに役立ちます。

ただし、良い企画にするためには、それだけでは足りません。

  • 実行者の強みを見る

  • 顧客の欲求を掘る

  • アイデアを広げる

  • 基準で選ぶ

  • 人が考え、人同士が協業する

  • 再びAIで弱点を補う

この流れを踏むことで、生成AIは「それっぽい答えを返す道具」から、実行につながる企画を支える道具に変わります。

企画を動かすのは、いつでも人です。
その前提を持ったうえで生成AIを使うと、発想の質は大きく変わります。


企業研修・ワークショップのご相談

株式会社ウサギでは、生成AIを活用したビジネス企画開発研修・ワークショップを、企業ごとの課題やテーマに合わせて設計しています。

  • 新規事業

  • 商品企画

  • サービス開発

  • 営業企画

  • アイデア発想研修

  • 生成AI活用の実践導入

などをご検討中の企業様は、お気軽にご相談ください。

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話し方の参考動画、音声

TEDトーク(異例の5分30秒という短いプレゼンテーションで世界200万回以上再生)↓

 

2021年より継続中、1700回以上の放送アーカイブがあるラジオ Voicy「1日1アイデア」はこちらから聴けます。

★高橋晋平 おもちゃクリエーター|ビジネス創出ファシリテーターです。詳しくは以下のポートフォリオを見てみてください。

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