生成AIでビジネスアイデアを実行可能な企画にする方法 7つのステップ| 企業研修のご案内

24 / 03 / 26

生成AIを使うと、ビジネスアイデアのたたき台はどんどん出てきます。
ChatGPTやGeminiなどに相談すれば、市場ニーズを推測した上での新規事業案、商品・サービス企画案が、短時間で大量に並ぶでしょう。

しかしここには大きな落とし穴があります。
生成AIが出したアイデアは、そのままでは「実行可能な企画」になりにくいです。
AIにビジネス企画を相談したことがある人は、感じたことがあるのではないでしょうか。

企画は当然、面白そうな案が出て終わりではありません。
誰が実行するのか。どんな強みを活かすのか。どんな顧客のどんな欲求に応えるのか。社内で通せるのか。利益が出るのか。続けられるのか。そこまで含めて企画です。

この記事では、生成AIを活用してビジネスアイデアを発散しながら、実行可能な企画へ収束させていくための考え方を、7つのステップで解説します。
あわせて、企業向けに実施している「生成AIを用いたビジネス企画開発研修」の内容もご紹介します。

 

【この記事のポイント3つ(要約)】

・市場ニーズの前に、まず「実行者」のことをリアルに考えよう
・「便益」を求める問いかけではなく、「不便益」「個人的欲求」「違和感や矛盾」からスタートしよう
・人間の選択、人間同士の対話、デジタルデバイスから離れての言語化を大事にしよう

 

生成AIを活用した企画アイデア発想のプロセス

生成AIを活用したアイデア発想、企画創出の7ステップ図

 

 

【この記事の筆者】

株式会社ウサギ 代表取締役 高橋晋平
※研修や 企業内生成AI業務活用支援のお問い合わせは記事の最後に記載しています。

 


- 生成AIビジネス企画開発研修 -

どんな研修か

生成AIを使ってビジネスアイデアを発散させるだけでなく、実行できて利益を得られる事業企画として成立させる方法を学ぶ企業向け研修です(自治体、学校向けも実施しています)。
ChatGPTやGemini、Copilotなどの生成AIを活用しながら、新規事業開発、商品開発、サービス改善、営業企画などに応用できる企画アイデア創出の方法を、実際に生成AIツールを触りながら進めるワークショップ形式で習得します。

どんな人向けか

以下のようなビジネスパーソン・組織に向いています。

  • 会社に専用の生成AIツールが導入されている人
  • 商品・サービス・新規事業企画担当者

  • マーケティング担当者

  • 営業・PR企画担当者

  • 研究企画・技術開発担当者

  • 経営企画担当者

  • DX推進担当者

  • 社内研修を企画する人事・研修担当者

 

何が得られるか

この研修ではプロンプト例も豊富に提供しますが、それよりも以下の力を身につけることを重視します。

  • 生成AIを使ってアイデアを広げる力

  • アイデアを絞り込み、企画にまとめる力

  • 企画の良し悪しを見極める選定・評価力

  • 実行の一歩目に落とし込む行動設計力

  • AIと人の役割分担を理解する力

 

お問い合わせ

[株式会社ウサギ こちらの記事内のフォームから]

 


- よくある課題 -

企業で生成AI活用が進む一方で、商品やサービスなどの売り物を作る企画業務では以下のような悩みがよく起こります。

生成AIは使っているが、お金は生み出していない

議事録作成や要約、文章整理、リサーチなどには使っているものの、商売につながっていない。一見時短になっていそうだが、実は作業時間を溶かしていることも。
AIを使っても、企画の質は上がらず、実現できるイメージには程遠い。むしろ質が下がっているかもしれない。

出てくる案が無難になる

生成AIに相談すると瞬時にたくさんの案が出てきます。
しかし、どれも既視感があり、差別化や独自性が弱い。
何より誰の意思もこもっていない(当たり前ですが)。

企画書も自動生成したりして面白がってそこで終わる

読み物としてのスライドと、決裁を取るプレゼンテーションは全く違います。

 

 


-この研修で得られる成果 -

1. 問いかけ、お題設定、切り口のひねりかた

まず肝心なのが、人間によって、問いを普通ではないものにするテクニックが効きます(詳細はこの記事の後半で再度説明します)。

よくあるパターンとして、生成AIにビジネスアイデアを相談する人は「便益」を求める問いを投げてしまいがちです。
そうすると生成AIは、いかにもありそうな、無難な回答を返してしまいます。
生成AIの、無限にアイデアの選択肢を出す力を最大化するには、捻ったお題で生成AIに一所懸命考えさせることです。
例えば、「不便益」「個人的欲求」「他業界×自社」「違和感や矛盾」などを起点にします。

2. 発散のさせかた

生成AIを活用し、短時間で多様なアイデアを出させるプロンプトを学びつつ、人がインスピレーションを得て人だから出せるアイデアを飛躍させる方法を実践的に学びます。

3. 収束のさせかた

アイデアを広げるだけで終わらせず、どこで絞るか、どう選ぶかの基準を理解し、妄想ではなく「商品」「サービス」を作り始めます。
発散と収束は、完全に分けて考えるという基礎を学びます。

4. 選定、評価のしかた

なんか面白そう、ではなく、成功しやすい企画の条件と照らし合わせながらアイデアを選び、一歩ずつ整えていきます。
人間が担当する部分です。生成AIの評価を鵜呑みにすると失敗します。

5. 実行計画の立てかた

企画を進めるのに、「一歩目は何から始めるか」の選択方法を学びます。
生成AIにサポートしてもらいながらも、あくまで実行者の性質を起点にすることで、ようやく企画が動き出します。


- この研修の特徴 -

AIと、人の脳の特徴を理解する

まずは、生成AI活用チームと、自分の頭だけで考えるチームの発想対決ワークショップを実施します。
これを楽しみながら、生成AI、人、それぞれの強み弱みを理解し、よくないAIの活用法を理解します。

AIに任せ切らない

この研修では、AIに丸投げする方法などお伝えしません。AIをリサーチツール、ヒントツール、壁打ちツールとして活かしつつ、意思決定と実行プロセス設計は人が担う「協業」の考え方を重視します。

人と対話する、紙に書くなどを活用する

AIとの対話を続けていると、出てきた案が必要以上によく見えてしまうことがあります。
そのため、途中であえて画面から離れ、紙に書く、人と話す工程を入れます。
これにより、自分たちが本当にやれる企画かどうかが見えやすくなります。

実行者起点で設計する

企画は、案そのものよりも「誰がやるか」で成否が大きく変わります。
この研修では、実行者の強み・弱み・資産・熱量を起点に考えることで、実際に動く企画へつなげます。


生成AIでビジネスアイデアを実行可能な企画にする7つのステップ

1. 実行者の強み・弱みを洗い出す

最初に考えるべきなのは、「面白いアイデア」そのものではなく、誰が実行するかです。

同じアイデアでも、実行する会社や人によって勝ち筋は変わります。
そのため、まずは実行者の情報を整理します。

  • どんな実績があるか

  • 何が得意か

  • どんな資産があるか

  • 逆に何が弱いか

  • どんな領域なら本気で続けられるか

生成AIには、この実行者情報をもとに強み・弱みの整理を手伝ってもらいます。
ここが曖昧なまま発想を始めると、あとで「よさそうだけど自分たちにはできない企画」が増えます。

2. ニーズ調査とインサイトを掘る

次に、その企画でどんな欲求を満たすのかを考えます。

商品やサービスは、誰かの悩みや願望を解決するから価値になります。
そこで、ターゲットが何に困っているのか、何を望んでいるのかを掘ります。

  • 誰に向けた企画なのか

  • その人は何にお金を払いたいのか

  • 表面的なニーズの奥に、どんな本音があるのか

  • 解決したときの価値は大きいか

  • 実行者の強みで解決しやすいか

生成AIは、この仮説出しにかなり役立ちます。
ただし、最後にどの欲求を狙うかは、人が決める必要があります。
特にインサイトは、人にしか見えない「矛盾」により顕在化に向かいます。

3.人による「問いの切り口」をいろいろと試す

ここで、人の力が求められます。ここが最大のコツです。問いを普通ではないものにすることで、真似されないアイデアが生まれます。

よくあるパターンとして、生成AIにビジネスアイデアを相談するときに「便益」を求める問いを投げてしまいます。
そうすると生成AIは、いかにもありそうな、無難な回答を返してしまいます。

生成AIの無限にアイデアの選択肢を出す力を最大化するには、捻ったお題で生成AIに一所懸命考えさせることです。
例えば、「不便益」「個人的欲求」「他業界×自社」「違和感や矛盾」などを起点にします。
「1.」「2.」で行った、自信の強みと世の中のニーズはぼんやりと捉えながら、お金にならなさそうな、自分が人生経験の中で興味を持ってきた問いをぶつけて、前向きなアイデアを全力で考えてもらいます。

4. アイデアをグラデーションで広げる

問いを一旦定めたら、その欲求を満たすビジネスアイデアを複数出します。

ここで大事なのは、最初から奇抜な案だけを狙わないことです。
むしろ、無難な案から始めて、少しずつ飛躍させていく方が、良い企画にたどり着きやすくなります。

たとえば、次のようにグラデーションをつけて広げます。

  • 既存事業に近い案

  • 少し新しい案

  • 事業規模を大きくした案

  • 顧客体験を強めた案

  • 飛び地に出る案

  • 一見理解しにくいが気になる案

生成AIは、この段階では非常に強い味方です。
発想の幅を広げるパートナーとして使うと効果的です。

5. アイデアを選び、企画案へ具体化する

アイデアを広げたら、次は収束です。
ここで重要なのは、「好き嫌い」だけで選ばず、基準を持つことです。

おすすめは、次の7つの基準で見る方法です。

  • 優位性:実行者の強みを活かせるか

  • 具体性:完成形をイメージできるか

  • 実現性:本当にやれるか

  • 必需性:顧客に選ばれる理由があるか

  • 伝播性:魅力が伝わりやすいか

  • 収益性:価値と対価が見合うか

  • 持続性:一歩目から継続可能か

この基準で選ぶと、「面白いだけの案」から一歩進んで、「動かせる案」に近づいていきます。

6. 生成AIから離れて、人同士が考える

ここが非常に重要です。

企画をある程度絞ったら、一度生成AIの画面を閉じます。
そして、紙やホワイトボードに書いたり、人と話したりします。

なぜかというと、生成AIの出力を見続けていると、他人の考えに引っ張られやすくなるからです。
画面の前にいると、AIの案に納得した気になってしまいます。
しかし、紙に書こうとすると、自分が本当に理解していることしか残りません。

  • 誰に届けるのか

  • 何を提供するのか

  • なぜ自分たちがやるのか

  • 最初の一歩は何か

これを紙に落としたときに詰まるなら、まだ企画は弱いということです。

7. 再び生成AIと対話し、弱点を補強する

紙に書いて整理したあと、再び生成AIに戻ります。

ここでは、新しい案を無限に増やすためではなく、弱点を見つけて補強するために使います。

  • どこがネックになりそうか

  • 誰の協力が必要か

  • 最初の検証はどう設計するか

  • 競合との差はどう説明するか

  • ステップをどう分けるか

この段階の生成AIは、企画の壁打ち相手として非常に有効です。
ただし、またAIに引っ張られすぎないように、自分の頭で考えた判断や直感に常に立ち戻ることが大切です。


対象者・実施形式・時間・人数

対象者

  • 新規事業部門

  • 商品企画部門

  • マーケティング部門

  • 営業企画部門

  • 経営企画部門

  • 管理職・次世代リーダー層

  • 人事・研修担当者

実施形式

  • 対面

  • オンライン

  • ハイブリッド

  • 講義+ワークショップ

  • お客様の自社テーマ持ち込み

時間

  • 半日版:1.5~2時間

  • 1日版:4~6時間など

  • 2日版:3時間×2回など

  • 連続講座版:2時間×12回など

    ※すべてカスタマイズ可能です。お問い合わせください。

人数

  • 推奨人数:3人~100人

  • 最少催行人数:2人

  • 最大人数の目安:オンラインの場合200人


講師紹介

高橋晋平

株式会社ウサギ 代表。
おもちゃクリエーター/ビジネス創出ファシリテーター。

これまで150点以上のおもちゃ、ゲーム、エンタメ系サービスなどのリリースに携わる。

2004年に株式会社バンダイに入社。第1回日本おもちゃ大賞を受賞し、発売初年度にシリーズで国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」など、玩具・ゲームの企画開発を約10年担当した後、2014年に株式会社ウサギを設立。企業と共同で製品・サービスを立ち上げ、全国での研修や講演実績も多数。アイデア発想法についてのTEDトーク動画が世界30か国語以上で翻訳され、累計200万回再生。『1日1アイデア』『ボードゲームづくり入門』など著書多数。

Voicy:https://voicy.jp/channel/1883

note:https://note.com/simpeiidea

X:https://x.com/simpeiidea

趣味は生成AIのアイデア発想力を最大化させる方法の研究。

  • 代表実績:∞(むげん)プチプチ、∞エダマメなどの「むげんシリーズ」、瞬間決着ゲームsimpei(シンペイ)、アンガーマネジメントゲーム、スマホ鳩時計OQTA、ビジネスアイデア発想ゲーム「かけアイ」シリーズ、妄想商品マーケットMouMa、民芸スタジアムなど。

  • 企業研修・講演実績:合計800回。各業界の有名企業を網羅。小中高大の学校や自治体も。

  • 得意領域:おもちゃ/アナログゲーム/アイデア雑貨などのエンタメビジネス、サービスへの遊びハマリ要素付加、企画アイデア創出研修/ワークショップ

  • メディア掲載・著書等:TV120番組、その他各種メディア。著書6冊。

  • プロフィールページへのリンクはこちら

講師としての特徴

  • アイデア発想だけで終わらず、実行し価値を生む企画まで落とし込み、一歩目を踏み出させる

  • 遊びの(ペイン型に、ゲイン型の価値、面白さの要素を付加する)知見で、ビジネスを強化する

  • 参加者が「自分たちの現場でどう使うか」まで考えられる進行を重視する


研修の実績

  • 導入企業例:お問い合わせいただけたらお伝えします。各業界のNo.1企業はほとんど網羅しています。

  • 業界例:携帯電話キャリア、自動車、総合電機、IT、食品・菓子、おもちゃ・ゲーム、インフラ、各種製品、サービス業など

  • 実施テーマ例:企画アイデア創出、生成AIの業務活用、プレゼンテーション、チームビルディング、情報収集/メモ術など

  • 受講者数の累計:推計12000人

  • 参加者の声:よく言われるのは「オチがすごかった」

  • 実施後の成果事例:いくつもの製品、サービスが立ち上がりました。


FAQ(よくある質問)

Q. 生成AI初心者でも受講できますか?

はい。基礎的な使い方から扱う構成にもできますし、すでに使っている方向けに企画活用へ特化した設計にもできます。

Q. ChatGPT以外の生成AIにも対応できますか?

はい。ChatGPTに限らず、Gemini、Copilotなど他の生成AIも含めた考え方として設計可能です。
ツールの操作方法の基礎もレクチャーしますが、重要なのは企画発想と収束の進め方です。

Q. 自社のテーマを持ち込んで実施できますか?

可能です。
新規事業、商品企画、サービス改善、営業企画など、自社テーマに合わせたワーク設計に対応できます。

Q. 情報漏洩やリスクの扱いも含まれますか?

はい。弊社も特に気を遣っている点なので、得意です。丁寧にお伝えします。

Q. オンラインでもできますか?

はい。Zoom、Teamsなどお客様の社内環境に合わせます。

Q. どのくらいの人数が適していますか?

人との対話を含めたいので最低3人いると伝わりやすいです。実践ワークショップがある場合最大100人、オンラインなら200人。講演形式であれば会場キャパシティ次第で制限はありません。


まとめ

生成AIは、ビジネスアイデアを考えるうえで非常に強力な道具です。
特に、発想を広げる段階では大いに役立ちます。

ただし、良い企画にするためには、それだけでは足りません。

  • 実行者の強みを見る

  • 顧客の欲求を掘る

  • アイデアを広げる

  • 基準で選ぶ

  • 人が考え、人同士が協業する

  • 再びAIで弱点を補う

この流れを踏むことで、生成AIは「それっぽい答えを返す道具」から、実行につながる企画を支える道具に変わります。

企画を動かすのは、いつでも人です。
その前提を持ったうえで生成AIを使うと、発想の質は大きく変わります。


企業研修・ワークショップのご相談

株式会社ウサギでは、生成AIを活用したビジネス企画開発研修・ワークショップを、企業ごとの課題やテーマに合わせて設計しています。

  • 新規事業

  • 商品企画

  • サービス開発

  • 営業企画

  • アイデア発想研修

  • 生成AI活用の実践導入

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話し方の参考動画、音声

TEDトーク(異例の5分30秒という短いプレゼンテーションで世界200万回以上再生)↓

 

2021年より継続中、1700回以上の放送アーカイブがあるラジオ Voicy「1日1アイデア」はこちらから聴けます。

★高橋晋平 おもちゃクリエーター|ビジネス創出ファシリテーターです。詳しくは以下のポートフォリオを見てみてください。

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