カプセルトイの企画アイデアの考え方|株式会社ウサギ
19 / 11 / 18ガチャガチャ自販機のすごさは、「アイデア無限増殖機」であることです――
こんにちは。株式会社ウサギ代表の高橋晋平と申します。
おもちゃクリエーターとして活動し、これまで120点以上のアイデア玩具などを企画開発してきました。また、アイデア発想法の講師としても全国で活動中です。
株式会社バンダイ在職中にガシャポンの企画開発を担当しており、これまで様々なカプセル自販機玩具を作ってきました。
今日は、カプセルトイ(ガチャガチャ)のアイデア発想術をご紹介します。
カプセル自販機で買うおもちゃは、2022年時点で約400億円規模の大きなビジネス市場だとも言われ、ショッピング施設などでたくさんの自販機が並ぶ光景を見ることができます。100円玉何枚かでどこでも面白いおもちゃが買えるというすごい発明ですが、カプセルトイの真のすごさは、商品アイデアが無限に生まれ続ける仕組みであるという点です。
アイデアがどんどん生まれるためには、ちょうどいい制約条件のお題を作ることが重要で、その点ガチャガチャの商品アイデアのお題の条件は、
①カプセルに入るサイズである
②数百円の値段に収まるものである
③1人のお客さんが何度も回したくなるラインナップである
という3つだけです。それを満たしていれば何でもいいわけです。そうすると、ただ「何か面白いおもちゃを考えろ」と言われるよりも、値段とサイズをイメージしてラインナップを考えるだけなので誰でも簡単に商品アイデアを作れます。現に世の中では多数のクリエイターが、ガチャガチャの商品アイデアを競い合うように楽しんで考えています。
いいアイデアを作るためには、まずアイデアを考える「ちょうどいい制約条件」を作ることが大切です。「なんでもいいよ」みたいな曖昧なお題を突きつけられると、脳は何も考えたくなくなります。
そういった意味で、カプセルトイの企画は誰にでも考えられます。今日からあなたもクリエイターです。
以下に、考え方を簡単に説明します。
⓪基本として、ガチャガチャ商品は「既存の要素の2つの組み合わせ」(A×B)で考えられます。
①まず、「モチーフA」を決めます。対象は万物です。何でもいいです。例えばそこら辺を見回して、椅子が見えたら、 “モチーフA=椅子” と置きます。
②椅子と何かを組み合わせます。組み合わせる対象も万物ですが、主に以下の手法を使うと上手くいきます。
(1)ダジャレ:椅子という言葉、あるいはチェアなど椅子を表す言葉をたくさん探して先に商品名を考えてみます。例えば、「ライス」という言葉が「椅子」に似ているなと思ったら、「ライス」という、お米でできた椅子の面白フィギュアを考えられるかもしれないな、と頭に浮かんだりします。「ナイス」「スイス」「アイス」など、「○イス」という言葉がたくさんあることに気づきます。そうすると、ラインナップ5種程度が浮かんできます。「無イッス」という、透明とか擬態色で見えづらい椅子も考えられるかもです。
(2)機能:そのモチーフに機能を付け加えます。例えば椅子型スマホスタンドとか、ツボ押しとか。たくさん積んでバランスゲームをする椅子なども。
(3)見立てフュージョン:椅子の形にできそうな何かと椅子を融合させます。猫であれば、猫型の椅子。野菜であれば、野菜型の椅子。
③サイズをカプセルに入るものにします。フィギュアに限らず、丸めて入れられるハンカチとか、空気ビニールとか、ミニカードゲームとか、いろいろあります。
ものすごくざっくり書きましたが、いかがでしょうか。すぐに考えてみたくなりましたか?
株式会社ウサギ(代表:高橋晋平)は、カプセルトイ(ガチャガチャ)を始め、あらゆるタイプのおもちゃ・アイデア玩具雑貨の企画開発をお手伝いしております。よかったら一緒に商品企画を考えさせてください。これまでの実績や、お仕事のお問い合わせは→こちらからご覧ください。 よかったらこちらも。
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