Twitterの新機能「コミュニティ」は、一度作ったら削除できない? 1つしか作れない? 詳細を徹底仮説

20 / 03 / 01

こんにちは、おもちゃクリエーターの高橋晋平です。

おもちゃ・ゲーム・遊び系事業開発を本業にしながら、アイデア発想の専門家としての活動を行っています。

Twitterは
https://twitter.com/simpeiidea

です。よかったらフォローしてつながっていただけると嬉しいです。

 

最近(2022年3月1日現在)、Twitterの「コミュニティ」という機能を使って、自分が手掛けているサービス「妄想商品マーケット MouMa」のユーザーさんコミュニティを作ってみたのですが、その一連で気づいたことやわかったことがあったので、「これからTwitterのコミュニティ機能を使ってみようかな~」と考えている皆様のお役に少しでも立てばと思い、記事を書いてみます。

(正直、作ってから日が浅いので、まだ分かっていないことがあると思います。間違いもあるはずです。これから友達に教えを頂きながらこの記事は随時更新していきます。)

以下の記事で例に挙げるWebサービス 「妄想商品マーケットMouMa」はこちらです。

作ったTwitterコミュニティはこちらです。妄想商品マーケットMouMaのプレイヤーさんだけの実験的コミュニティです。

 

 

Twitterコミュニティとは & 基本的なルール

・ユーザー同士が特に関心のあるトピックでつながり、つぶやきを共有しあうための専用の場所です。

・Twitterのユーザーによって開始され、管理されます。コミュニティを作れる人には条件があり、アカウント解説6か月以上経っている、などです。

・管理者とモデレーターはコミュニティのルールを設けます。参加メンバーはルールを守っていれば、あとはつぶやいてもいいし、見ているだけでもいいです。

・コミュニティのツイートは、Twitter上の誰でも見ることができます。しかし投稿できるのはコミュニティに参加しているメンバーだけです。

・コミュニティの設定により、自由に参加できる場合と、管理者の招待があれば参加できる場合があります。(MouMaコミュニティは自由に参加できます。)

・退出は自由です。

 

※以下が公式の説明HPです。より詳しい説明はこちら↓

https://help.twitter.com/ja/using-twitter/communities

 

で、ここからは僕が実際にTwitterコミュニティを作ってみて気づいたことです。繰り返しますが、認識を間違っているかもしれないし、時間が経つと機能が追加されてくるかもしれないので、お気づきの点があればそっと教えて頂けると嬉しいです。

 

【ポイント①】1人、1コミュニティしか作れない?

 

最初、学びと実験のために作ってみよう、と気軽にポチポチとMouMaユーザーさんが集まるコミュニティを、1か月ほどの期間限定のつもりで作りました。

 

期間限定にした理由は僕のポリシーで、過去に何度もビジネスコミュニティを立ち上げたり運営したり、知人の成功しているコミュニティの話を聞いたりした結果、「作った場に関しては卒業・解散の期限を設け、場がなくなっても友達付き合いは続く」のが最良だと考えているので、今回も期間限定で始めようと考えました。(延長の可能性はあり)

早速何人かのMouMaユーザーさんが見つけて参加してくれました。で、もう一つ、皆で思いついたり見つけたりしたアイデアを教え合う「アイデア語り場コミュニティ」を作ろうとしたら、2つ目は作れませんでした。作れるのは1人1つまでみたいです。まずはここが要注意ポイントかなと思います。そして、問題が次です。

 

【ポイント②】一度作ったら削除できない?

 

「なるほど、1人1つか。よく考えて作ろう」と思い、人がたくさん入る前に一度作ったコミュニティを消せるかどうかを確認したら、削除できませんでした。

もう一つ、MouMa公式アカウントもモデレーター設定していたので、「あれ、じゃあ、コミュニティを作った張本人でも退出できるのかな」と思い、「退出」を押してみたところ、以下の画像が出ました。

 

つまり、コミュニティに1人でも参加者がいる場合、退出することができない。

ということは現状、コミュニティを一度作ったら、作り直すことも出来なければ、削除することもできない、ということになります。

 

しばられてはいけない、が一番大事だと思っているコミュニティに、形式上しばられましたw

これは、始める時になかなか慎重に考えないといけないですね。

軽い気持ちで立ち上げたらずっとそのコミュニティを持ち続けなければならなくなる、ということになりますね。

 

無理やりな方法で考えると、全員を管理者権限で退出させて、自分も退出する、ということはできるのかもしれませんが、せっかく参加して下さった方々にそのようなことをするのは心苦しいですよね。誰かを強制退出させた場合に、どのようなメッセージが相手に通知されるかもわからないので、お互いに怖いですよね。

 

では次に、コミュニティそのものを消滅させることはしないけど、コンセプトを変える、という方法が考えられます。

これは、コミュニティ名とルールの書き換えが自由なので、物理的にはすぐにやることができます。

しかし、MouMaコミュニティだと思って参加していたら、気づいた時に「プリキュア大好きっ子コミュニティ」になっていたらとんでもない事件ですよね。

さすがにそこまではなくても、「MouMaコミュニティ」から、「アイデアの語り場」になるというような方向性が似た変更でも、嫌に思う参加者さんはいると思います。そうするときは慎重に、中にいるみんなと会話しながら変えていくことが必要ですね。

ここで思ったのが、これ、もし僕が先に「アイデアの語り場」コミュニティを始めていて、参加者さんが何人か集まった後に「やっぱりMouMaユーザーのコミュニティにしたい」と思って、そう変えたとしたら、絶対に成立しないな、ということです。

MouMa→アイデア だったら、まだみんなの理解を得られたり、不本意な人は退出したりすればいい話になりますが、

アイデア→MouMa だったら、違うテーマで集まった人に急に「MouMaに入れ」と言い出した、みたいなことになり危険ですよね。

適当に作った順番の運によってチューニングの余地が残されたという感じですね。

可逆な変更と、不可逆な変更というものがあると思います。

 

【ポイント③】仮にメンバーを削除しなければならなくなると、非常にいたたまれない気持ちになる

なかなかないと思うのですが、怖いことを言うメンバーの方が出てきたら、削除するという機能があり、最悪の場合使う可能性もあるのかなと思うのですが、コミュニティメンバーの方々のご協力により、それを実験してみました。あるアカウントを強制退出させてみるという実験です。

結論、そのアカウントはもうコミュニティには入れなくなり、こちらからも招待できなくなりました。(コミュニティ内の会話は閲覧できます。)

そして、そのメンバー削除は僕が実施したのですが、本当にいたたまれない気持ちになりました。

 

【感想】コミュニティでは、どう過ごせばいいのか

これは、極論「無理な力を働かせない」っていうのが一番快適だと感じてしまいました。今までいろいろやってきたコミュニティで結局一番うまくいったのは、「○○をしよう」と一切言わないで、「つながりたい人がいたら、つながるのみ」で、話したい相手が出てきたら連絡するくらいの状態だったので、管理者とかが頑張って盛り上げようとするのは、湿った薪をくべるようなことになるなと思いました。

コミュニティの基本形である「住んでる町」も、全員で盛り上がらなきゃいけないんだぜ! とか、ないですもんね。年に1回祭りがあれば、行きたい人が行けばいいんですよね。MouMaで言ったら定期的にやっているZoom交流会イベントとか、年に1回の妄想商品アワードみたいな大会とかがあれば、参加したい人だけ参加してもらえたらいいという感じですね。

コミュニティって、ど真ん中にみんなに愛されるコンテンツが1つドカンとあって、それで各自が自由に楽しんでいる状態が基本で、その中で自然なつながりが生まれることがあれば幸せ、って言うことだと思います。もしも人同士のつながりを活性化させたいのであれば、そのコンテンツのその側で、人だけで集まって全く関係ない雑談をする機会を作るというのがいいのかなと。

イメージは以下の図のような感じです。MouMaコミュニティなら、コンテンツはもちろんMouMa。町だったらコーヒーやビールが飲めるお店や、パン屋さんが近くにある公園、かな。

 

Twitterコミュニティの場合は、誰に投げかけるというわけでもなく、まさに各自がただ「つぶやいている」というのがよくて、反応があっても、なくても、好きなようにつぶやいたり黙っていたりすればいいんだと思います。

コミュニティでは関係ない話をして、コンテンツであるMouMaでは好きなタイミングで遊んでいるのがいいんですよね。

(ただ、一度Twitterコミュニティ内で。「例えばこんなことがあったら教えてほしいです~」とか、実験的には一度投げかけてみたいですね。)

 

【まとめ】コミュニティの本質

Twitterコミュニティを軽はずみに作って人を入れていくのは、なかなかに怖いなと思いつつ、結局これってTwitterだけの話じゃないなと思いました。よくいろいろな所で話していることですが。「俺たち○○コミュニティだぜ!入って入って!」といって枠を作ると、参加者も、立ち上げた人も、やめづらくなるという本質がありますよね。やめると「あ、やめるんだ」みたいに思われるリスクがあるというか。

もちろんすべてのコミュニティが、やめにくいというわけではないけど、コミュニケーションが上手くないと、いずれもやっとした感情を残してしまって、「だったら普通に友達とかゆるい知り合いでいればよかったじゃん」ということになりかねないですよね。

MouMaコミュニティは、今まで、「MouMaプレイヤー同士だった」ということを知らないでいた人たちが、それを認識し合う、ただそれだけの場所でいいんだろうなと思いますね。Twitterであるということだけ考えたら、フォローし合う友達が増えるということがプラスになる人もいると思いますし。

「住んでる町の近所」みたいになるように、あと1か月くらい自由に過ごしてみます。

 

※こちらの記事にご意見やご感想があれば、お教えいただけると嬉しいです。

※僕は普段はMouMaのようなゲーミフィケーションサービスや、おもちゃを作っています。→会社プロフィール